情弱になりたくない人の為の情報ブログ X

誰も情弱にはなりたくない筈。でも偏った情報インプットや思い込みで知らず知らずのうちに情弱になっているかも?テレビや新聞の報道を鵜呑みにせず、視野を少し広げて別の視点で考える為のヒントを提供

WTO(世界貿易機関)事務局長辞任。コロナ禍で辞任すべきはWHO(世界保健機関)?

WTOの事務局長が辞任。米中対立に象徴される世界の保護貿易の拡大に打つ手なしという事のようですが、私はニュースを見た時に「辞任するならWTOじゃなくてWHOのトップではないのか」との印象を持ちました。

 

WHOのテドロス事務総長は現在のコロナウイルスの世界への拡散に関して、どうひいき目に見ても一定の責任がある人物。自分の出身国のエチオピアが中国から多額の資金援助を受けていた事で中国に対して過度の忖度。中国で感染が拡大している時はパンデミック宣言を出さず、中国の感染者数が減少に転じた段階でようやく全世界に対する警告となるパンデミック宣言。

 

もちろん各国はそれまでも独自の対策はとっていましたが、WHOから正式にパンデミック宣言が出るのと出ないのでは対策の深刻さも変わって来るでしょうし、世界的な機関からの宣言を背景にすれば、各国がより強力な対策を早期に発動できた可能性もあったでしょう。

 

米国はテドロス氏の不手際を厳しく追及しており、WHOへの資金拠出を停止中。一方で日本や欧州はテドロス氏の不手際については認識しつつもコロナ危機のさなかにWHOを機能不全に陥らせることは良しとせず資金拠出の停止までは踏み込まず。現状はWHOは機能していますが、米国の資金拠出が停止したままではいずれ行動に制約が出てくる可能性があります(既に出ているところはあるでしょう)。

 

米国の行動も理解できますし、日本の中庸的対応もある意味正解。この状況で最も正解の一手を繰り出せるのはテドロス氏自身。米国に掛け合って自らの中国寄りの思想がWHOの決断を誤らせたと認めた上で自らの辞任と引き換えに資金拠出を再開してくれるよう頼み込んでみてはどうかと思いますが?

 

世界的な組織のトップを務める者としての矜持があればそれくらいの行動はできそうな気はします。地位に拘り、中国の顔色を窺うだけの小物であればそういう選択肢すらお思い付きもしないでしょうね。はてさてどうなる事やら。