情弱になりたくない人の為の情報ブログ X

誰も情弱にはなりたくない筈。でも偏った情報インプットや思い込みで知らず知らずのうちに情弱になっているかも?テレビや新聞の報道を鵜呑みにせず、視野を少し広げて別の視点で考える為のヒントを提供

ネットの炎上はこの世の終わりか? ~テラスハウス事件に思う~

テラスハウスに出演されていた木村花さんが亡くなられるという悲しい事件が起きてしまいました。ネットが炎上してそれを苦にした自殺とされています。こういう事が発生すると改めて思うのですが、もっと世の中に様々な情報が広く知られていれば、こんな不幸な事件は起きなかった筈です。

 

まずネットを炎上させている人たち。今頃真っ青になって震えているでしょうが、そもそもネットは匿名のように見えて全く匿名ではありません。通信データをすべて追いかけていけば必ず発信者にたどり着きます。発信場所がネットカフェであっても防犯カメラ等で最終的には個人の特定が可能です。

 

今の日本の法制度ではすべてのデータを追いかけるのに1年以上がかかるのが普通なので、費用対効果でそこまではしない、というだけの事です。時間と金を惜しまずに探せば国内通信であればほぼ99%本人特定は可能です。通信が海外を経由する場合は追跡の難易度は上がりますが、それでも不可能ではありません。あくまで費用対効果の費用(手間)の部分が大きくなるので最終的にたどり着かない可能性が増えるだけであり、理論的には発信者の特定は可能なのです。

 

この事実が日本国民の常識として予め広まっていれば、これほどネットで他人を激しく攻撃するような事件は起きなかったのではないかと思います。なんとなく匿名のようなつもりで気持ちが大きくなってしまってエスカレートしてしまったのでしょうか。このあたりは日本のIT教育の大きな課題と言えそうです。IT教育とは何もプログラミング等の技術的な話だけではなく、ITリテラシー、つまりIT周りの常識の部分も非常に重要なのです。

 

ネット炎上を起こす人々の無知は問題ですが、一方で炎上に巻き込まれたときに一人で悩んでどんどん落ち込むことのないように注意する事も大切です。ある調査によればネットの炎上は暇人5人がいれば起こせるとの分析もあるくらい。ネット炎上の最中にそんな冷静になれと言われても無理な話かもしれませんが、あらかじめ知識として「炎上はわずかな人数でも起こせる」という事実を知っていれば、いったん落ち着いて深呼吸してみる余裕も出るかもしれません。

 

ネットが炎上してもこの世の終わりではありません。日本中の数千人があなたを攻撃しているように見えて、実際はアンチ10人くらいがIDを変えて繰り返し書き込んでいるだけの可能性もあります。そんな暇人を相手にして神経をすり減らすのではなく、もっと豊かな時間を過ごすように努めてみてはいかがでしょうか?