情弱になりたくない人の為の情報ブログ X

誰も情弱にはなりたくない筈。でも偏った情報インプットや思い込みで知らず知らずのうちに情弱になっているかも?テレビや新聞の報道を鵜呑みにせず、視野を少し広げて別の視点で考える為のヒントを提供

トイレットペーパーとマスクの行列。どっちに並ぶ?

新型コロナウイルスの影響でマスク不足、トイレットペーパー不足が広がったのがつい先月のこと。各地のドラッグストアでは開店前から行列が出来るのは当たり前の光景となりましたが、私の家の近くのドラッグストアではマスクに並ぶ列とトイレットペーパーに並ぶ列に分けられていました。あなたならどちらに並びますか?

 

既にトイレットペーパーや紙製品はデマによるもので生産量は十分、しかし容量がかさばるので配送には若干問題があり、消費者の買い溜めによって店頭の商品が一時的に品薄になっているだけというのは皆様ご存知の通りかと。そう、今であればマスク一択ですね。

 

しかし一か月前の当時にはまだデマかどうかも判別できずに悩まれる方も多かったのではないでしょうか。そんな時は経済の原則に立ち戻り、需要と供給について考えてみましょう。大学でも習いましたよね?需要と供給。

 

といってもそんな難しい話ではありません。単純に新型コロナウイルスの脅威によって消費者の行動にどんな変化があったのかを考えれば良いだけです。

 

まずマスク(あるいはアルコール消毒液も同様です)。これは新型コロナウイルスによってみんながマスクをするようになったので明らかに消費が増えます。今までであれば風邪の人と花粉症の人くらいだったのが、外出する人ほぼ全てがマスクをするようになりましたので、消費(需要)が激増です。

 

一方でトイレットペーパー。これはシンプルな話ですが、新型コロナウイルスが流行ったらトイレに行く回数が増えてトイレットペーパーの使用量が増えるのでしょうか?答えはノーですよね(笑)休校や在宅勤務によって消費の場所が学校やオフィスから自宅に変化したことで自宅の在庫が少ない人達が一時的に買いに走ったわけですが、一定程度の在庫補充ができてしまえばそれで収まります。時間がたてば今度はオフィスや学校での消費量が減るため、そちら向けの供給が減少し、一般家庭向けの店頭に振り向けられることになります。

 

実際、今はトイレットペーパーは店頭に行けば購入制限等はあったりしますが、結構な頻度で見かけるようになりましたよね。日本全体での消費需要は新型コロナウイルスによって変化するものではないから当然と言えば当然の結果です。

 

デマに踊らされることなく、物事の本質を考えた上で冷静な行動を心掛けたいものです。日本は諸外国と比べて緩い行動制限に留まっていますが、個々人の冷静な判断と行動自粛で感染者数の拡大を抑え込めれば、「日本人の協調の精神が緩い行動制限下でもコロナを封じ込めた!」と諸外国から称賛される事でしょう。横浜FC三浦カズさんの受け売りですが(笑)みんなで頑張りたいですね^^